スーツづくりのヒント~思い出の靴やバッグから、一着を仕立てるという選択~
更新日:6月16日
オーダースーツのご相談をいただく中で、時折こんなお話を伺うことがあります。
「気に入って買った靴なのに、手持ちのスーツと合わせると何かしっくりこない。」
「長く大切に使っているバッグに合わせてスーツを作りたい。」
どちらも、とても素敵なご相談です。
多くの方は、スーツを作る際に生地やデザインから考え始めます。その他の考え方として、お気に入りの靴やバッグから装い全体を組み立てるという方法もあります。
靴は、装いの印象を決める重要な存在
例えば、深みのあるブラウンの革靴。
美しい靴だと思って購入したものの、黒や濃紺のスーツと合わせると、どこか違和感を感じることがあります。
それは靴が悪いのではありません。
靴が持つ色合いや雰囲気と、スーツ側の個性が調和していないだけなのです。
その場合は、グレーやブラウン系のジャケットやパンツ、あるいは柔らかな表情を持つネイビーの生地を選ぶことで、驚くほど全体の印象が整います。
靴は単なる履き物ではありません。
その人らしさを表現する、大切なパートナーなのです。

思い出のバッグから始まるスーツづくり
また、こんなお話を伺ったことがあります。
「海外旅行で出会ったバッグがあるんです。一目ぼれですが、何年経っても愛着があって。今度、このバッグに似合うスーツを作りたいなぁ。」
そのバッグには、旅の記憶や人生の節目、そして日常の多くの思い出が詰まっていました。その人にとっては、特別な想い入れがあります。
オーダースーツは、単にサイズを合わせるだけのものではありません。
その人の価値観や思い出を映し出すこともできるのです。
バッグの革の色。
金具の質感。
全体の雰囲気。
そうした要素を参考にしながら生地やボタンを選んでいくと、一着のスーツが単なる衣服ではなく、自分だけの物語を持つ存在へと変わっていきます。

装いは、人生の一部だから
私たちはつい、「何を着るか」ばかりを考えてしまいます。
しかし本当に大切なのは、「どんな人生を歩みたいか」ということかもしれません。
お気に入りの靴。
思い出のバッグ。
大切な時計。
家族から贈られたネクタイ。
そうした人生の一部となっているアイテムから、スーツづくりを始めることもできます。
これまで歩んできた人生や、これから描きたい未来を装いという形にすることだとBELLFORAは考えています。
もし、お手元に、
「好きだけれど上手く着こなせない靴」
「大切にしているバッグ」
がありましたら、ぜひ打ち合わせの際にお持ちください。
そこから始まる一着も、きっと素敵な物語になるはずです。
”一着に、人生の晴れやかさを。”
BELLFORAは、装いを通じて人生をより豊かに彩るお手伝いをいたします。




